葬儀の種類は、主に一般葬、家族葬、一日葬、直葬・火葬式の4種類があります。ほかにも社葬、密葬、生前葬、自宅葬など「〇〇葬」とつく言葉はたくさんあります。
今回は、時代の流れとともに多様化する葬儀の種類に着目し、それぞれの種類ごとの特徴や内容の違い、費用やメリット・デメリットなどを詳しく解説します。
主な葬儀の種類には、一般葬、家族葬、一日葬、直葬・火葬式があり、身内の葬儀で葬儀社と打ち合わせをするときは、基本的にはこの4種類の中から決めることになります。
ちなみに、一昔前までは一般葬が主流でした。一般葬とは、生前故人様と関係のあった方に広く参列いただく大規模な葬儀で、交友関係の広い故人様の場合、数百人規模の葬儀になることもあります。一方、家族葬や一日葬、直葬・火葬式は、いずれも身内中心の少人数で行う葬儀で、これらの葬儀は、核家族化や小子高齢化、経済環境や価値観の変化などの社会環境を背景に、費用を抑えて親しい方だけでアットホームにお見送りをしたいというニーズに応えるもので、近年特に需要を伸ばしています。
一般葬は、お通夜、葬儀・告別式、火葬を二日に分けて行う葬儀です。故人様と生前関係のあった方に、広く訃報を知らせ、たくさんの方々に参列していただくため、交友関係が広い人ほど、葬儀の規模は大きくなります。
故人様のご家族、ご親族はもちろん、会社関係者や友人・知人、ご近所の方など、多くの方と最期のお別れを共有し、みなさんで故人様を送り出すことができるというメリットがある反面、規模が大きくなる分、費用がかさむというデメリットもあります。
一般葬は、故人様の交友関係が広い場合や、華々しく最期を飾ってあげたいというご家族様の意向がある場合などに、特に選ばれている葬儀です。
【一般葬のメリット】
・多くの関係者と共に故人様を偲ぶことができる
・華々しく故人様を送り出せる
【一般葬のデメリット】
・費用が高額になる
・ご家族様が参列者対応に追われてゆっくりお別れができない
【一般葬に向いている人】
・故人様が現役世代で社会的なつながりが強い場合
・故人様の交友関係が広い場合
・大々的に故人様を送り出したい場合
・地域の慣習で一般葬が推奨されている場合
家族葬は、お通夜、葬儀・告別式、火葬を二日に分けて行う場合と、お通夜を省略して1日で行う場合があります。ご家族、ご親族、特に親しいご友人など、参列者を故人様の近親者に限定して執り行う葬儀のため参列者対応などにかかる葬儀当日のご家族様の負担が少なく、故人様との最期のお別れの時間をゆっくりと過ごすことができます。また、少人数のため費用も一般葬より抑えられるというメリットがあります。
一方で、葬儀に参列できない方が出てくるため、葬儀後、ご自宅への弔問客は増える傾向にあります。また、形式を重んじるご親族などから反対が起こる可能性があるので、事前に親族間でよく話し合っておこなうことが大切です。
家族葬は、親しい方のみで行う葬儀のため、式の内容も比較的自由度が高く、故人様らしいオリジナルのお葬式がしたいという方や、落ち着いた雰囲気の中故人様との時間を大切にしたいという方に選ばれています。
続く